今回は、2024年に入って最も話題となっている変身ヒロイン系同人エロゲの『聖光閃姫ポニーセレス』をプレイしたので感想を書いていきたいと思います。
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少々のネタバレを含むのでご注意ください。
■■あらすじ■■
街に突如現れたザイダーグと名乗る戦闘員の集団。
人間離れした戦闘力を有する彼らは警察では手に負えず街は混乱状態に。
しかし、そこに一人の少女が現れた。彼女の名前は聖光閃姫ポニーセレス。
聖衣に身を包み、悪を蹴散らす正義のヒロイン。
街の人々は安堵し、そして歓喜に沸いた。
彼女の活躍でザイダーグは壊滅すると思われたが、
ザイダーグを統べる闇王ダーグノア、幹部、怪人達の登場により
ポニーセレスに絶体絶命の危機が訪れようとしていた。
あらすじを見て分かるようにストーリーは変身ヒロイン物のテンプレみたいなものですが、言い換えれば王道ということでもあり求めたものが出てきてくれる安心感がありました。
正義感が強く真っすぐな性格の主人公・守崎ユイ=ポニーセレスと、それを支える幼馴染・天沢ギンガ(名称変更可能)。
平和のために悪の組織と戦っていくストーリーは分かりやすく、強敵との熱い戦いやまさかの新たなる敵の登場など定番のポイントがバッチリ抑えられていました。
そして様々な特殊能力を持った怪人たちはその能力を存分に活かして色んな意味でアツい展開を演出してくれていました。
実際、販売数やレビューを見てもかなり高評価を得ていることからしっかりとユーザの期待に応えていることが分かります。
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また、テンプレみたいなストーリーと言いましたがちょっと珍しい部分もあって、それが2人のサブキャラクター『西園寺 カレン』と『鮫島 タクミ』の存在です。
この2人は元々ポニーセレスと悪の組織の戦いには無関係のところで、ユイとギンガの間に恋愛的ないざこざを起こしてきます。四角関係です。
そして一般人でありながら策を巡らせ、ポニーセレスと悪の組織の戦いすら利用して2人の間に割り込み、選択によってはNTRルートへ突入していきます。
この手のゲームで敵怪人にやられちゃうとかはあっても、こういうタイプはあまり見たことなかったのでここは新鮮でした。
さらにゲーム的な部分でも、マップに潜む様々な隠し要素を見つけていくのが楽しかったり、ボス戦では単純にレベルを上げれば勝てるものではなく、それぞれのボスに特殊なギミックが用意されていてヒントを頼りにしっかり対策しないと勝てないようになっているのも面白かったです。
余裕で勝てると思って油断してたら、まさかのギミックが発動し逆転されて敗北しHシーンに突入してしまったときなんか悔しさでより滾ります。
回想部屋ではHシーンが34個あり、内訳は
・蜘蛛怪人×2
・食怪人×2
・筋肉怪人×3
・蛸怪人×2
・幹部怪人A×3
・催眠怪人×2
・幹部怪人B×2
・女幹部怪人×2
・ラスボス×2
・サブイベント×8
・サブヒロイン(西園寺カレン)×2
・NTRルート×4
となります。
そして雑魚的に敗北した時の会話パターンが章ごとや敵の種類によって10種あり、これも回想部屋で見直すことが出来ます。
さらに回想部屋には追加されませんが、アイテムを入手することでひとりえっちも出来、かなり盛りだくさんです。
そんな感じでかなり良かったんですが、個人的にちょっと微妙だなって思っちゃったところもあったのでそこを書いていきます。
プラスの意見はDLsiteのレビューとかにめちゃくちゃ書いてあるのでそっちを見てください。
一応念入りに言っておきたいのですが、めちゃくちゃ良かったというのが前提としてあって、ごく個人的な意見として、違う意見の人も多いかもしれないけど、自分にはちょっと合わなかったって部分の話です。
良い作品ほど「こうだったらもっと良かったのに」って思っちゃうものなんですよ。
・快楽堕ちがほぼない
個人的に凌辱系作品において快楽堕ちって救いだと思ってるんですよね。
実は私にも「かわいそうなのは抜けない」っていう感覚はあって、最終的に快楽堕ちしてくれれば「まあ本人も幸せそうだしいっかぁ」って思って、その上で堕ちる前とのギャップで抜けるって話なんですよ。
でもこのゲームだと9章のラスボス戦を除いて敗北=ゲームオーバーなので敗北を重ねて段階的に快楽を覚え込まされていくみたいなことがなく、快楽堕ちする間もなくかわいそうなまま終わってしまうパターンがほとんどだったのでイマイチ気持ちよくなりきれないということがありました。
これは本当に人それぞれの好みによるとは思うんですが、分かる人は分かってくれるんじゃないかと思います。
・淫乱度ステータスがほぼ意味ない
一個前の話にも通じる話ですが、この手のゲームではお約束の淫乱度のステータスがちゃんとあるのにそれを活かしたシーンがほぼありませんでした。
一つだけ淫乱度が50以上あることが発生条件のサブイベントがありましたが、それ以外にはたぶん何の意味もなかったと思います。
清純だったヒロインがドスケベな言動をとるように変貌してしまうギャップが淫乱度ステータスの醍醐味だと思っていて、ワクワクしながらコツコツ上げていったのに何も変化が見られなかったのはけっこうガッカリでしたね。
・フ●ラがない
輪●されるところでなんとなく咥えてるシーンはあったんですがガッツリやってるシーンはありませんでした。(一応パイズリはある)
上に書いた快楽堕ちとか淫乱度の話とも絡みますが、ストーリーが進んでもスケベ化しないのでユイが主体的に動くHシーンがほとんどないんですよね。フ●ラがないのはそのせいもあるのかもしれません。
よく「AVにフ●ラシーンはいらない」とか、「フ●ラシーンが好きな奴はチ●ポ見るのが好きなのか?」とか言う人いるんですけど、私はそういう人とは仲良くなれないと思ってます。
フ●ラシーンが好きなのは、チ●ポが好きなんじゃなくて汚いチ●ポが隣にあることで美しい女性の顔が映えるから好きなんです。
そしてチ●ポにしゃぶりついてる時にしか出ないドスケベな表情があるから良いんです。私はそう言いたい。
・戦闘員スーツ
敵のアジトに潜入するイベントで、戦闘員に変装する場面があるのですがなんと専用の立ち絵がしっかりと用意されています。
通常、戦闘員は男性しかいないのにユイが変装したときだけこのピッチリしたスーツが女性的な曲線を描くのがたまりません。
これは非常に良かったんですが、敵の罠にハマるとHシーンに入る前にいつもの変身コスに着替えてしまいます。どうしてだよ。
たまにコスプレAVなのにすぐ脱いじゃう作品とかありますが、そんな感じです。
上げて落とされたって感じでした。
・純愛Hがない
この作品、幼馴染のギンガ君もわりと頑張っていて、中盤からは正式に恋人としてポニーセレスを支えていくんですが肝心のイチャイチャHシーンがありません。
あ、今ヤッたのかな?みたいな場面はあるんですがカットされてしまってます。
まあ「あった方が嬉しいか?」って言われると別にそうでもないんですけど、NTRルートをしっかり作ってるならその対比としてあった方がスッキリしたかなと思いました。
ほとんどモブみたいなキャラにも固有の立ち絵があるのに、ギンガ君にそれすらないのも不憫です。
立ち絵がないだけではなく、名前も変えることが出来るのでおそらくギンガ君は”プレイヤーが自身を投影するキャラクター”として設計されているんだと思いますが、「だったらトゥルーエンドでくらい幸せなHさせてくれよ」って思っちゃいました。
・テキストスキップ(早送り)できない
ここまでは個人的な趣味嗜好による話ばかりでしたが、たぶんこれはみんな思ったんじゃないかと思います。
このゲームちょっと油断するとあっさりゲームオーバーするんですが、やり直す際は一度見たシーンでもスキップ(早送り)できず、また読み直さなくてはいけません。
しかもEnter連打とか押しっぱで適当に読み進めてるとそのままうっかり選択肢押しちゃって、それでさっき見たバッドエンドにまた行っちゃったりするとまたやり直しです。「ctrl」キーでスキップできるようなゲームならそんなことは起きません。
せめて会話パートでもセーブ&ロード出来ればまだ良かったんですが、マップ画面じゃないとメニューも開けないのでそれもダメです。
回想部屋で回想見てる時も「あ、これ見たかったのじゃないやつだ」ってなっても中断もスキップも出来ず全部読み切るかゲーム自体を一度終了しないといけません。正直けっこう面倒でした。
ただ、その反面敗北シーンを見なくてもボスに勝つと敗北した場合の回想が解放されたり、トゥルーエンドをクリアするだけで全回想を解放できたり(任意)、周回しなくても全Hシーンを見られるように出来るところには配慮を感じました。
そんな感じでした。
書き始めるとけっこう出てきちゃいましたね。
でもさっき書いたように、やっぱり前提として凄く良かったと思ったからこそ「もっとここがこうだったら…」って思っちゃうんだと思います。
買おうかどうか迷ってる人は参考にしてみてくださいって言うつもりだったんですが、定価でも1980円とボリューム・クオリティに対して非常にお手頃なのでとりあえずみんな買ってプレイしてみればいいと思います。
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あと今回書いたマイナス意見も、ただの感想であって共感してくれる人がいたらちょっと嬉しいな程度の話で、文句とか直してほしいとかって話ではありません。
私が勝手にこう思ってるだけですが、ある程度顧客のニーズにこたえる必要のある商業作品に対して同人作品は、作者さんの個人的なこだわりが作品の個性に繋がり魅力になると思っています。それに合う合わないというのはユーザー側の問題ですね。
100%好みに合ったわけではありませんでしたが、マッチする部分も多かったので今後のスキヤキングさんの作品にも期待していきたいです。
以上!
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