VenusBlood Saviorクリアしました【感想】

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VenusBlood

この連休を利用して、今年1月28日に発売された勇者悪堕ち触手SLG『VenusBlood Savior』をクリアしました!

本作はdualtailの手がける看板シリーズ「VenusBlood」の第12弾です。

私はシリーズ作品のほとんどをプレイしていたので、このSaviorも楽しみにしていたのですがなかなかプレイする時間が取れずこの度ようやくクリアすることができました。

と言っても実はまだクリアしていない個別ルートもあったりするのですが、それでもプレイ時間が50時間を越えてしまいました。相変わらずすごいボリュームです。

感想を書いていきますが、少しだけネタバレも含むのでご注意ください。

 

作品紹介

●VBシリーズ第12弾はシリーズ伝統の悪堕ち×戦略SLG!
ダークファンタジーがベースの熱い、そしてエロイシナリオは勿論のこと、
安定したゲーム性を誇る、拠点侵略型の戦略SLGとなっています。

●VenusBlood Lagoonがベースの『戦略システム』!
シリーズ11作目にして、過去最高クラスの評価を得た
VenusBlood Lagoonを正当継承した、タクティカルシミュレーション。
膨大なスキルの組み合わせで作られるユニットと師団を駆使して、
最大18VS18ユニットの戦略バトルで、勝利を掴め!

●「勇者」を調教し、悪に染めろ!
本作の調教対象の主軸は、「神器の勇者」と仲間たち。
光の女神ハリアルの加護を得た、聖なる武具を継承する「勇者の家系」の
ヒロインを打ち負かし、徹底的に調教して、悪に染めよ!
悪堕ちした勇者は忠実なる駒となり、その忠誠も肉体も、全てを魔王に捧げる!

●魔王の下に集え!「雇用」で生み出す膨大なユニットたち!
魔軍を統率する主人公、レギウスは、数多の配下を従える魔王。
彼の軍には、様々な種族のユニットが集う。
レベルを上げて、二つ名や装備によって、無限のスキルカスタマイズで強化せよ!
最強のユニットたちを揃えて、自分だけの魔王軍を創り出せ!

●カオスか、ロウか。大きく分かれる2つの未来
魔王である主人公が取る選択は、世界にどのような変革をもたらすのか?
本作も、主人公が取る行動によって、ストーリーは大きく2つの展開を見せることになります。

●さらに増えた、新規ユニットにアイテム群! そして新スキルも!
第3の新装備カテゴリ「糧食」が追加!
これによって、さらなるユニットカスタムの幅が増える!
また、アイテム数の増加はもちろん、新たなユニットも続々登場!
さらに、新規スキルも追加されて、戦いはより激化していく……!
全ての要素を使いこなし、勝利を目指せ!

あらすじ

光の女神ハリアルの加護の下、人類が繁栄を謳歌するレヴァンシア大陸。
闇の女神イシュタルは神の封印を施され、彼女の眷族である魔族たちは今や辺境や地の底に押し込められていた。

光溢れる時代ゆえに、魔族の民は救世主を求める。
かつてイシュタルに従った古の魔王……。
彼の復活こそ、魔族たちの悲願ともいえた。

そして時は流れ、ついに魔王は復活を遂げる。
目覚めるは闇の英雄レギウス。
そして彼に対峙するは、今世の神器の勇者たち。

「今こそ、魔族の楽園を創りあげる──!」

古来より繰り返されてきた、光と闇の時代──。
変革をもたらす戦乱の狼煙が、今まさに切って落とされた。

 

総合的には面白かったけど手放しで褒めるのも難しいといった感じです。

何しろ3日間徹夜と寝落ちを繰り返してほぼぶっ続けでプレイしていたくらいなので

やっぱりシリーズに共通している崇高な女勇者や女神を堕とすっていう展開には滾るものがあります。

 

まず良かったところを挙げるとキャラクターですね。

特に主人公の魔王・レギウスと邪神・イシュタル

「魔王」という言葉のイメージに似合わず、敵は全て討ち滅ぼすというのではなく利用できるものは利用するという強かさや、仲間や部下を大切にする優しさ、そして何より伴侶たるイシュタルを何よりも優先する姿勢には男として、王としての器のでかさを感じました。

そしてイシュタルは邪神って言うくらいだから「完全に力を取り戻したらめちゃくちゃ悪い本性表して敵対するんじゃないの?」と邪推していたんですが、途中操られて敵対する展開はあったもののほぼ一貫して素晴らしいママっぷりを発揮してくれていました。

レギウスはもちろん特別として、全ての魔族に対して自分の子として愛を注ぎ、人間ですら仲間になった者には慈しみを以て接するなど非常にバブみを感じてオギャれるキャラクターでした。

ちなみに、「力が封じられてるからロリなのかな?」と思っていたけど最後までロリでした。

 

他にも、側近であるアリス、ルーリエ、リンリンを中心とした日常の掛け合いなんかも面白かったですね。

アウチシーンでも、女性キャラクター同士の絡みもいくつかあり非常にいい味を出していました。

特にアリスやリンリンがアーシェラに対して攻めに回った時の、主人公と接する時とのギャップなんかはめちゃくちゃ良かったですね。

 

勇者ではヒミカ

勇者の従者枠ではトゥリンが好みでした

細かい理屈は抜きにして素直に「悔しいでも感じちゃう」ってるところがよかったですね。

 

逆にイマイチだなって感じた部分も実はたくさんあります。

一番は「悪堕ち」のルート分岐についてです。

だいたいいつものパターンだと、好感度を上げ過ぎないようにしながらカオス値を優先して上げつつイベントを進めていけばそのうち悪堕ちするのですが、今作では「特定のイベントを進める」と悪堕ちルートが自然消滅するという罠がありました。

この「従属の悦び」というイベントを見るのがアーシェラ悪堕ちのためには必須なのですが、これが出現する前に「テレジアの影」というイベントを進めてしまうと消滅してしまいます。

というのもアーシェア悪堕ちのきっかけが冥神エレキシュガルに唆されてバース王を殺害してしまうことなのですが、「テレジアの影」系イベントを進めるとバース王が別件で殺されてしまうのでストーリー上両立しなくなっているからです。

でもそんな事情はプレイ前には当然分からないので、出現しているイベントを適当に選んで進めていたらいつの間にかフラグが消滅してしまいます。

私は一周目プレイ時、「ストーリーだいびぶ進んだけどまだ悪堕ちしないのか?」と思って調べてみたらとっくにフラグ折れてて絶望しました。

しかもその時はまだ、「テレジアの影」を見てはいけないということまでは分からず、単に好感度ミスったと思っていたので二週目でも同じ轍を踏んでしまいました。

それで「あそこで間違ってたのか」と気づいてロードしてやり直そうとしたときに、このゲームのSLG要素がネックになってしまうんですよね。

ADVだけであればスキップ、ジャンプですぐに戻れるのですが頻繁にSLGパートが挟まるので前章からやり直そうと思ったら3時間くらいかかります。これが本当につらかった。

イージーモード以下なら戦闘をスキップして強制勝利することもできるのですが、これは1回の戦闘が勝利扱いになるだけでマップの制圧、配置自体は自分でやってかなきゃいけないのであまり時間の削減にはなってなかったですね。

雇用できるキャラクターが徐々に増えていったり、師団を編成するのも楽しかったのですがロードして全部パーになるのもなかなか堪えました。

でもSLGが完全に飛ばせればいいのかと言うとそういうわけでもなくて、悪堕ちすることで戦力的にも様変わりしたところが戦闘パートによって実感できるのがこのシリーズの醍醐味でもあるので難しいところです。

 

そしてその肝心の「堕ち」自体も、正直あまり好みの堕ち方ではなかったですね。

3人とも最終的に快楽に屈して堕ちるとかではなく、「自身の悪性を許容する」的な感じでわりと理性的に堕ちている印象です。これは本当に好みの問題だとは思うのですが。

そして、ミスタリアとヒミカを悪堕ちさせるにはアーシェラの悪堕ちが必須となっています。

そのアーシェラは、エレシュキガルの計略がきっかけで堕ちているので決定的なところで主人公が関与していないんですよね。

さらに、アーシェラが堕ちるかどうかがイコール本編がロウルートに進むかカオスルートに進みかに直結しています。

そういうシステム的な部分にしても、ストーリーを読んでいての実感としても、アーシェラが勝手に堕ちちゃったからそれに合わせてレギウスも融和路線から過激な政策に舵を取ったように見えてしまって主体性が損なわれてるように思えちゃうんですよね。

 

しかもきっかけになったエレシュキガルがカオスルートでは終盤フェードアウトしていたり、悪堕ち分岐に大きく関わってカオスルートだと終盤仲間に復帰するアラネアさんがいてもいなくても変わらないような扱いなのも勿体ない感じがしました。

 

勇者3人の堕ちた後のアウチシーンが少ない(アーシェラ:4、ミスタリア:3、ヒミカ:3)上に、堕ちる前の延長というか使いまわしみたいな物があったのも物足りなかったです。イマイチパンチがなかったですね。

 

引っ張っていた最強の骸骨騎士・ネルガルの正体は良かったんですが唐突すぎたのでエンキドゥやレギウスの過去について序盤から伏線とかあればもっとアツくなれた気がします。

 

何か少しでも気になることを言い出すとこんな感じで「あれもこれも」って無限に出てきちゃうのでこの辺にしときますが、まとめると面白かったけどいろいろ惜しい作品だったかなという印象です。

とりあえず分岐に関してもっと易しいつくりになっているか、セーブ&ロードの時間ロスがなくなるような仕組みがあればストーリー的な突っ込み所はだいたい飲み込めていた気がします。

 

VBシリーズやったことないよって人であれば、依然として『VenusBlood HYPNO』か

『VenusBlood-RAGNAROK-』

あたりが個人的にはおすすめです。

最近は少しずつ遊び放題にもシリーズ作品がラインナップされ始めているのでこちらで始めてみるのもいいですね。

現状(2022/5/8)では、

VenusBlood

VenusBlood-Chimera-

VenusBlood-DESIRE-

の3作品がプレイ可能です。

この辺はちょっと古すぎる気もしますが、3作ともここ最近で追加されているのでもう少し待っていればさらに他の作品も追加されていくかもしれません。

 

ソシャゲのORBITも先日サービス終了してしまって景気が悪いところではありますが、悪堕ちを主題として長編ファンタジーを描く本シリーズのコンセプト自体は素晴らしいものなので、まためげずに次回作も出してほしいところです。お願いします。

 

以上!

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