今回は、遅ればせながら2023年4月に発売された実写ドラマ『ディルドーマン』を観たので感想を書いていきたいと思います。
ガッツリネタバレするのでご注意ください。
ストーリー
主人公・チンジは相棒のゴロタと一緒に悪魔と戦うデビルハンター。
自身の肝臓、右目、金玉(片方)を売ってなお3000万もの借金を抱えているということからいきなりチンジの過酷な境遇が伺えます。
デビルハンターとしての仕事では、悪魔1体をイカせることで30万の報酬を得られます。
難なくダッチワイフの悪魔を退治し、空気を入れると復活するから燃やしておくようにと指示役に伝えるチンジ。
報酬は60万だったのでダッチワイフの悪魔は2体いたんですかね?
しかしそこから借金、利子、仲介手数料を引いたらほとんど手元には残らず今日の飯はまたパンの耳だとゴロタに言います。
ここでチンジの過去回想が始まります。
借金を残して首を吊った父親に代わり、明日までに金を用意できなければお前の死体をバラシて売ると脅される幼い(?)頃のチンジ。
打ちひしがれるチンジの前に現れたのはディルドーの悪魔でした。
チンジはどうせ自分は死ぬから殺すなら殺せと悪魔に言い放ちますが、逆にゴロタの方が瀕死であることに気づくと俺がお前を助けるから、お前も俺を助けろと言い聞かせ、そこから2人のコンビが結成されます。
細かい経緯は省かれていますが、おそらくここでチンジはディルドーの悪魔をゴロタと名付け、デビルハンターとして働くことで借金を返していくことを借金取りに認めさせたのでしょう。
ちなみに、チンジはダッチワイフの悪魔と戦うときにゴロタとは別のディルドーを持っていたのでゴロタにどんな役割があったのかは不明です。
そして現代に戻り、腹を空かせながら「一度でいいから女とイチャイチャしながらステーキ食いてえ」とゴロタに夢を語るチンジを、借金鶏の仲間たちが背中から刺します。
曰く、借金取りたちも自分たちで悪魔と契約することにしたからチンジとゴロタは不要になったとのこと。
でもチンジはタダ同然で従順に働いてたんだからわざわざ切り捨てる必要なくない?と疑問が浮かんでしまいますが、その答えはすぐに明らかになります。
借金取りたちは契約によって力と引き換えに悪魔の奴隷にされてしまっており、悪魔の敵であるデビルハンターのチンジを殺しに来ていたのでした。契約内容はちゃんと確認しておかないといけませんね。
そのままやられてしまい箱に詰められてしまうチンジとゴロタでしたが、ここでゴロタがチンジへ契約を持ちかけます。
「私のディルドーをやる。その代わり、チンジのエロを私に見せてくれ」
と。
ここでチンジの唇が画面にアップで近づいてくるちょっとアレな演出の後、チンジは生き返ります。
傍にいたはずのゴロタはいなくなっており、胸には謎の紐が噛むテープで張り付けられています。
再び襲い掛かってくる悪魔たちですが。チンジは「俺たちの邪魔するなー!」と叫び、胸の紐を(ガムテープがはがれないようにもう片方の手で根元を抑えながら)思い切り引っ張ります。
すると激しいモーター音と共にチンジは頭と両手にディルドーを生やした「ディルドーマン」へと変貌を遂げます。いや、ディルドーは普通に手に持っていました。
ちなみに敵の悪魔たちはいったい何の悪魔だったのかは分かりませんが、女子高生のような恰好にフルフェイスのマスクという異様な出で立ちながらも完全に女性の姿をしており、またたくまに押し倒されてパンツを脱がされ、ディルドーを挿入されてしまう…と思いきや指を挿入されて激しい手マンを食らってしまいます。
いやなんでやねん、そこはディルドーじゃないんか…って思っていたら出ました、ディルドーが。
なぜか最初に持っていた色付きのディルドーからクリアのタイプに変わっています。
そしてディルドーを挿入して、これがバトル漫画だったらここで見開きで派手に悪魔を倒してしまうんだと思いますが、これはディルドーマンなので挿入した瞬間に撃破とはならずイクまでしばらくの間激しく抽挿します。この間ちょっと謎の気まずさみたいのがあって悪魔たちは悲鳴を上げ続けるんですがどうにも間が持たず、沈黙が生まれないように「もう駄目だあ~」みたいなセリフを絞り出しているのが印象的でした。
そして悪魔をイカせると、悪魔は空気の抜けたダッチワイフになっていました。ってことはこいつらもダッチワイフの悪魔だったんですかね。
激闘を終えたチンジの前に謎の美女が表れます。
「先を越されたね。君がやったの?」と問いかける美女に対してチンジは息も絶え絶えに「やら…せて…」とつぶやき意識を失い、そんなチンジを美女は優しく抱き留めました。
そして場面は移り、目を覚ましたチンジに美女は語り掛けます。
「チンジくん、あなたの選択肢は2つ。悪魔として私にイカされるか、人として私に服従するか。服従するなら、返事ははいかワンだけ」
と。悪魔としてイカされるってそれご褒美じゃんって気もしてしまいますが、おそらく悪魔としてイク=死という感じなんでしょう。
そしてチンジは「はい」と答えて制服を受け取り、この美女とともに悪魔と戦っていくことになります。
「全ての悪魔は名前を持って生まれてくる。その名前がエロいほどその悪魔は強くなる。紅茶はエロくないから、紅茶の悪魔がいたら弱いだろうね。じゃあ、さくらんぼの悪魔は?」
と問いかける美女に対して「エロくないから弱いでしょ」と答えるチンジでしたが、この美女は
「そう?」と手元のさくらんぼをチロチロあむあむし始めました。さくらんぼの悪魔がいたらなかなか強敵になりそうです。
美女は「バキマ」と名乗り、好きな男のタイプを聞かれて「チンジくんみたいな人」と答えます。
これにはチンジ君も前かがみです。
そして新人であるチンジには、行動を共にするバディが紹介されます。それが「マラー」です。
このマラーちゃんなかなか完成度が高いです。ハッキリ言って100点満点だと思います。
マラーちゃんは性(精?)の魔人で、精子を使った戦いが得意ですがすぐ興奮してしまうのでチンジ君が制御する必要があるとのこと。
早速悪魔をさがしてパトロールする2人でしたが、精子の臭いを嗅ぎ取ったマラーちゃんが走り出してしまいます。
そこにいたのは「露出の悪魔」
何かを意識していそうなペストマスクに裸にマントという姿で暴れていましたが、いきなり襲い掛かったマラーちゃんの激しい手コキとしゃぶりつきで為す術もなくイカされてしまいました。
手柄を誇るマラーちゃんでしたが民間のデビルハンターが手を付けた悪魔をイカせるのはご法度だったらしく、バキマさんから説教されてしまいます。
しかしマラーはチンジにそう命令されたと嘘をつき、責任を押し付けてしまいます。
バキマにいいところを見せてセックスさせてもらう作戦が台無しだと怒るチンジでしたが、マラーちゃんはじゃあわしが交尾させてやろうかと夢のような提案をします。
喜んでマラーの胸を揉みしだくチンジでしたが、その胸からはパットが落ちてきました。
テンションが落ちてしまうチンジでしたがマラーにキスをさせてもらうと再びハイテンションを取り戻しついに童貞を卒業してしまいます。
初めてはバキマさんと決めていたはずなのにマラーで卒業してしまいましたが、心はあくまでバキマさんだけのもので他の人を好きになったりはしねえ!と決意を新たにするチンジでしたが、そこに喫茶店の店員さんが「あなたの顔、死んだ犬に似てて…」と声をかけてきます。
彼女は「リゼ」と名乗り、「チンジくんみたいな面白い人、私初めて」とやたらとボディタッチしてすり寄ってきてあっという間にチンジはリゼを好きになってしまいます。
チンジが学校に行っておらず「リゼとだったら学校行きたかったな」と言うと、「じゃあ、行っちゃいますか」と夜の学校でのデートが始まります。
他に誰もいない教室での授業ごっこの中で「チンジ君の知らないこと、分からないこと、私が全部教えてあげる」とチンジの指をあむあむし始めるリゼ。
そしてキスをしてもチンジ君の舌が噛み千切られるなんていうことはなく行為はどんどんエスカレートしていきます。
そのまま行くところまで行ってしまうのかと思っていたら、不意にリゼがチンジに語り掛けます。
「学校にも行かないで悪魔とイカせ合いなんてやっぱおかしいよね。ねえチンジくん、私と一緒に逃げない…?私チンジ君のこと好きなんだ…」
「私は人間でも悪魔でもないオナホールのオモチャ人間なのよ」
と…。
そしてチンジ君のチンジ君をオナホールに挿入させると「チンジ君のディルドーもらっていい?」と激しくシコリたててきます。リゼはいきなりオナホを持ってましたが変身とかはしませんでした。
為す術もなくイカされそうになったチンジでしたが、力を振り絞って胸の紐を引きディルドーマンに変身します。
「気持ちよくてイキそうと思いながら、よーく思い出してみたらよぉ…オレと知り合う女全員、オレをイかせようとしてんだよぉ」
「オレにはバキマさんがいる!」
と戦う決意をしたチンジ。対してリゼは、「私たちのイかせ方、教えてあげる」とディルドーに頼るのではなく自分の力を信じてることを説きしゃぶりついてきます。
激しい攻防の末、2人とも力尽き朝になり、逃げようとしたリゼにチンジは「一緒に逃げよう、あのカフェで待ってるから」と告げます。ちなみにこの激しい戦いのさなかチンジは一度もディルドーを使わず、ただ持っているだけでした。ディルドーに頼らず自分自身の力で戦った結果なのか、まだディルドーを使いこなせていないのかは分かりません。
しかし約束の場所へ向かう道の途中、リゼを待ち構えていたのはバキマさんでした。
バキマさんは謎の能力でリゼに首輪をかけると、「私の奴隷になりなさい」と命じます。
そしてカフェでリゼを待つチンジの前にバキマさんが現れ、デートに誘います。
デートの経験がなく戸惑うチンジにバキマさんが告げたプランは
「今から夜の12時までラブホテルでAVを見まくります」
という驚くべき内容。
AVを見ながら思い悩むチンジは「オレに心ってあるんですかね…?」と問いかけ、バキマさんはチンジの胸に耳をあてて「ちゃんとあるよ」と答えます。
そしてチンジはすっとしたかったセックスがやっとできたのに思っていたよりたいしたことがなかったと苦悩を吐露します。
そんなチンジにバキマさんは、セックスは相手を理解すればもっと気持ちよくなると諭し、指をあむあむし始めます。
さっきもリゼにあむあむされていたような気もしますが、やっぱりバキマさんは別格のようでチンジは衝撃を受けます。
そうしてバキマさんに快楽を刻みつけられていくチンジ。
されるがままのチンジにバキマさんは「ディルドーマンはね、服も着ないし言葉も喋らない。やることが全部めちゃくちゃじゃないといけないの」と囁き胸の紐を引いてしまいます。
ディルドーマンに変身したチンジはバキマさんへ反撃を開始し、指から続けてディルドーで攻め立てていきます。やっぱりディルドーは変身時に持っていた色付きのディルドーじゃなくてクリアタイプのを使っていました。見せる用のと実戦用のは違うのでしょうか。
しかしいくら攻めてもバキマさんは動じず、なんとバキマさんへの快感は適当な日本国民に変換されるという衝撃の事実が発覚し、家で寝ていたマラーちゃんが感じてしまいます。マラーちゃんは日本国民カウントなんですね。
というか途中からバキマさんも普通に喘いでいたんですが、これはディルドーマンの力がバキマさんを上回ったのかノリで喘いでしまったのかは不明です。
そしてしばらく激しい攻防が続きますが、ついにディルドーマンがイカされてしまいまさかの敗北を喫し、バキマさんの
「自分より程度が低いと思う者を服従させることが出来る」という真の能力が明かされ、チンジが首輪をつけられて終わるというまさかのバッドエンドでした。
登場人物
チンジ
主人公。
ヒロイン3人のキャスティングは素晴らしかったですがチンジ君はあんまりやる気を感じないキャスティングでしたね。役者さんはそれっぽく演じられていたと思います。
言うほどディルドー使っていないのと、頭のディルドーに至っては一度も使っていなかったのがちょっと設定先行で持て余してしまった感がありました。
それとバキマさんと出会ってからは良い思いをしている場面しかなかったので、リゼから逃げようと誘われた時はあまりにも逃げる理由なさすぎてフフッってなっちゃいました。
シチュエーション的には童貞キャラらしく受け身のものが多かったですが、その分大人しくなってしまって頭のおかしさがイマイチ見えずわりと常識人になっていたので、もし続編があるとしたら頭のディルドーも有効活用して大暴れしてほしいですね。
ゴロタ
正直に言うとちょっと気色悪かったので序盤以降全く出てこなくなってよかったです。
もし続編があるとしたらゴロタも活躍する展開になると思いますがいったいどうなるんでしょう。
バキマ(演:尾崎えりか)


とてもスタイルがよくそれっぽさがかなり出ていましたね。
相手を服従させることが出来る能力が明かされましたが、それが活かされずに終わってしまったのでもし続編があるならそれがどういった使われ方をするのか、そしてディルドーマンがどうやってそれに打ち勝っていくのか見てみたいですね。
マラー(渚みつき)


何のとは言いませんが、再現度が抜群でした。
何のとは言いませんけど今後もし正式な実写化があったとしてもこれを越える再現度は難しいんじゃないかと思うほどです。
見た目もですけど演技もだいぶそれっぽかったです。
性の魔人で精液を使って戦うのが得意らしいですが、作中では精液を出させるのが得意そうだったので本来の戦い方はどんな感じだったのか少し気になります。
ディルドーマンの世界では相手をイカせることが勝ちみたいなので相手の精液を操って無理やり出させるとか出来るんでしょうか。
リゼ(円井萌華)


これ出たの2023年なので「え、その話まで入ってるの?」ってびっくりしちゃいました。
チンジに近づいてきたリゼの正体は人間でも悪魔でもないオナホールのオモチャ人間だったということなので、チンジもオモチャ人間っていう部類になるんでしょうか…?
全体的に端折り気味なストーリー展開でしたが、特にリゼ周りの話はいろいろとすっ飛ばし過ぎて意味不明なはずなのですが何故かなんとなく流れを理解できてしまう気がするのが凄いです。
発売当時もけっこう話題になっていたみたいですが、実際に観てみても実写作品としての面白さと成人向け動画としての実用性が想像以上に高いレベルで両立している作品なのでぜひ皆さんも観てみてください。
以上!


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