成人向けPCゲーム『SACRIFICE VILLAINS-サクリファイスヴィランズ-』をプレイしたので感想

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DMM

2023/2/24にCLOCKUPより発売された成人向けPCゲーム『SACRIFICE VILLAINS』をようやくプレイ出来たので感想を書いていきます!

ちょっとだけですがネタバレ的な要素も含むのでご注意ください。

発売当時けっこう話題になってて気になってはいたんですが、フルプライスなのでちょっと手を出しづらいなと思っていました。
それでFANZAのセールを機にようやくプレイしてみたんですが、やってみたらフルプライスも納得のボリュームで大満足でしたね。

このゲーム、セーブ画面でプレイ時間が表示されるんですが、全てのストーリーをクリア(CG100%回収)した時点でだいたい10時間くらいでした。

あらすじ

突如発生した悪の異能者・ヴィランたちにより、犯罪はびこる魔都。
舞台はその中央に築かれた楽園都市、ジャストピアンシティ。
ヴィランに対抗する正義の異能者・ヒーローたちの活動拠点でもあるその都市は、絶対治安領域として独自の政治体制を確立している。
ジャストピアンシティを築き、市長を務めるのは、数々のヴィランを取り締まってきた最強のスーパーヒーロー・ジャストピア。
ヒーロー協会の会長でもあるジャストピアは、魔都から犯罪とヴィランを一掃するためにヒーローたちを指揮し、世界平和を目指して今日も市民の安全を守っている。
しかし、昨今は魔都のヴィラン勢力が増加し、ヒーローがヴィランに敗北してしまう事態が多発。中には悪の道に堕ち、ヴィランに転じてしまう者も。
事態の解決を目指し、ジャストピアはヴィラン更正施設『アサイラム』の責任者である主人公に協力を要請した。
捕えたS級ヴィランを早期更生し、ヒーローへと転化させるために。
悪に染まった異能者ヴィランを更正し、その力を正義に捧げるのだ!

パッケージ見ても分かると思いますが、本作はアメコミに出てきそうなヒーローとヴィランの活躍を描いた物語です。
まずこの時点で、こういう系が好きな人にはたまらないと思います。パロディっぽいネタもちょいちょい出てきますね。

そしてこの手の作品でちょっと珍しいのが、主人公(男)がヒーロー側かつ攻め手であり、ヒロインがヴィラン側でかつ受け手という構図ですね。

これには本作の主な舞台であるジャストピアンシティの設定が関わっています。

ジャストピアンシティはAIによって管理されており、人類の存続や繁栄のために極端に性行為が奨励されていて、ニュース番組や町内放送で性行為を促したり、街中でいきなり行きずりの男女がおっぱじめてしまうのが日常的な光景と化してしまっていたり、妊娠した回数で成績がつけられたり、性的な方面の倫理観が完全にぶっ飛んでしまっています。

しかしこれはあくまでジャストピアンシティ内の話であって、ヴィランたちが住む魔都は治安こそ悪いものの倫理観は一般的なものに近くなっています。

なので、性的なことに関してだけはヒーローとヴィランの立ち位置が逆転してしまうんですね。

もちろん魔都にも性犯罪を犯すヴィランや犯罪者はいるんですが、あくまで悪事としてそういうことをする奴らに対して、ヒーローたちは正義の行いとして倒したヴィランを犯します。

女性ヒーローがヴィランに敗北してやられちゃうこともあれば

ヴィランがヒーローに成(性)敗されちゃうこともあるということです。

この構図はけっこう面白かったですね。

ちなみに、男性ヒーローと女性ヴィランだけではなく、女性ヒーローが男性ヴィランを更生させることもしっかりあります。

そうして捕まえたヴィランに性的な罰を与えて更生させ、ヒーローへと生まれ変わらせるのが本作のストーリーのメインとなります。

メインヒロインは3人のヴィランですが、この他にもヒーロー・ヴィランともに多くの女性キャラクターが登場します。

ヒーローやヴィランはそれぞれ特徴的なコスチュームを纏って、特殊な能力を有しています。

サブキャラクターにも個性があって魅力的というのもあるんですが、特殊能力をプレイに活かしたHシーンが多かったのも素晴らしかったですね。

そして肝心の本筋である3人のメインヒロインの更生ですが、これがまあ良かったです。

この手の作品でガッカリすることが多いのって、ヒロインたちがあっさりと堕ちてしまうことだと思うんですが、本作のヒロインたちはヴィランというだけあって非常に反抗的で、ちょっとやそっとでは堕ちてくれなかったり、「堕ちたな…」と思って油断してたらその隙を突いて逆転を狙ってきたり、一筋縄ではいかずヤりごたえを感じましたね。

3人のヒロインは、

クールな一匹狼なようで実は一般人の恋人との素朴な生活に幸せを感じる一面もある『ナイトチャージャー
能力:電気エネルギーによる超回復・超感覚・肉体強化と身体能力強化

メスガキ的な見た目に反してギャングのボスかつ一流の娼婦、でも実は●●な『バッドローション
能力:身体から粘液を分泌し、意のままに操作できる。

高圧的で残酷な女王様みたいなタイプだけど中盤から●●●●になってしまう『マダムヴェノム
能力:様々な効果を持つ毒を体内で作り、分泌できる。

メインヒロイン3人というとちょっと少なく感じる人もいるかもしれませんが、そのおかげで1人1人のシーン数がかなり多く、あっさり堕ちはしないけど、徐々に徐々にグラデーションのように主人公によって”正義”に染められていってしまう過程を楽しむことが出来、とても満足度が高かったです。

ヒロインそれぞれの特殊能力を活かしたHシーンが魅力とさっき言いましたが、その逆も然りで、Hシーンを通してヒロインたちが更生していくにつれて能力も少しずつ変化していき、いわゆる『能力バトル』ものとしても非常に楽しむことが出来ました。

ヒーロー・ヴィラン・エロという要素を組み合わせた作品としてはこの上ない出来だったと思います。

そんな感じで、めちゃくちゃ良い作品だったのでちょっとでも気になった方は是非プレイしてほしいです!

というのが前提なんですが、一方で「もうちょっとこうだったらもっと良かったのになぁ」的なポイントもいくつかありましたのでそれもご紹介しておきます。

①立ち絵

会話シーンでなぜか立ち絵が表示されず背景のみという場面がけっこうありました。
登場キャラがかなり多いので全員分の立ち絵を用意出来ないというのは仕方ないと思うんですが、同じキャラでも立ち絵が表示される場面と表示されない場面があったりして、かなり謎でしたね。

特にクライマックスで完全に洗脳が完了して、3人のヴィランをヒーローへと更生させたときにコスチュームが変化するのですが、その立ち絵がなかったのが非常に残念でした。
やっぱり変身ヒロインもので(変身ヒロインではないけど)闇堕ちして新しい姿になるシーン(闇堕ちというか光堕ちだけど)というのは非常に大きなカタルシスを感じる重要なポイントだと思っているんですが、それを立ち絵で見られなかったのは正直ガッカリしました。
一応、その姿でのHシーンはあるので新コスチュームを見ること自体は出来るんですけど、そこに至るまでの会話シーンが背景だけで進んでいくので味気なかったですね。

しかし実はそれは各ヒロインの個別エンドの話で、なんとハーレムエンドではちゃんと立ち絵が出てきました。
立ち絵が出てくること自体はもちろん嬉しいんですけど、「え?あるならなんで個別エンドでは出さなかったの?」って思いませんか?
私はめちゃくちゃ思いました。

②ゲームシステム

このゲームは、基本的に3人のヒロインであるナイトチャージャー、バッドローション、マダムヴェノムの更生(Hシーン)をどの順番で進めていくか選ぶことで進行していきます。

更生1回目
ナイトチャージャー→バッドローション→マダムヴェノム

更生2回目
マダムヴェノム→ナイトチャージャー→バッドローション

更生3回目…4回目…

って感じで、毎回どの順番で進めるか選べるんですけど、必ず3人全員のHシーンを見てから次の回へ行きます。

そして合間で何度か共通イベントが発生したり、どの順番で更生を進めているかによって分岐する個別イベントや、その場で選ぶ選択肢によって分かれるサブキャラクターたちのHシーンなんかも発生します。

そして最終的に、ヒロインごとの個別のエンディングへと分岐していきます。

エンディングは10種類あり、

・ナイトチャージャー(洗脳成功)
・バッドローション(洗脳成功)
・マダムヴェノム(洗脳成功)

この3つをクリアすることで進めるようになる

・ハーレム(洗脳成功) HappyEnd
・ハーレム(洗脳成功) BadEnd

そして、

・ナイトチャージャー(洗脳失敗)
・バッドローション(洗脳失敗)
・マダムヴェノム(洗脳失敗)

この3つをクリアすることで進めるようになる

・ハーレム(洗脳失敗) HappyEnd
・ハーレム(洗脳失敗) BadEnd

という感じです。

このシステムの何が問題かというと、まず各エンドを見るために「分岐するのは最後の最後だけなのに最初からプレイし直さなくてはならない」ということです。

しかも個別ルートはただ狙ってるキャラを最初に選び続ければいいだけなので簡単なんですが、洗脳成功するか失敗するかの分岐条件が謎でした。
最終的に攻略サイトみたいなの見て書いてある通りに選択していったら全エンド見れたんですが、イマイチ条件は理解できてません。

そして狙いのキャラ以外のHシーンも毎回見なきゃいけないので、スキップがあるとはいえ正直面倒でした。
1周目では「すごいボリュームだぜ!!」って大満足してたんですが、2周目以降ではこのボリュームが完全に仇となってしまっていましたね。

しかもなぜかキャラの順番選択の画面でセーブ出来ないんですよね。
一応「前の選択肢に戻る」という機能があるのでセーブし損ねても戻ることは出来るんですが、そもそも選択画面でセーブ出来ればその機能いらないだろと思ってしまいます。
というか、前に戻るくらいだったら逆に「次の選択肢へ進む」で一度見たシーンを一気に飛ばせる機能の方が欲しかったです。

そしてこのシステムのもう一つの問題が「共通ルートの話と個別ルートの話がごっちゃ」ということです。

どういうことかというと、あるキャラクターが元々●●だったはずなのに、全然知らないうちに●●ではなくなってたんですよね。
●●って言っても未プレイの方は何のことか分からないと思いますが、極めて重要なことです。

最初は「あれ?どっか読み飛ばしちゃった?」って思っちゃったんですが、後で別のルートをプレイしたらちゃんとそのキャラが●●じゃなくなるシーンが描かれていました。
つまり、ルートによっては知らないことを知ってる前提で話を進められちゃってるってことなんですよね。
ストーリー自体は面白いこともあって、余計にストレス大きかったです。
こういう現象って、ひと昔前のADVだとよくあったことなのかもしれませんが、令和の時代にフルプライスで出ているゲームなのでその辺は丁寧に作ってほしかったです。

そんな感じで、ストーリーやHシーンのクオリティは素晴らしかったんですが、変な所でモヤっとしてしまう部分はありました。

あと、ストーリーで若干消化不良気味だった部分とかもあるんですけど、それは次回作への布石と思っておくことにします。
設定や世界観的には、いくらでも続編や派生作品を作っていけそうな気がするので期待しています。

ちょっと不満点も書いてしまいましたが、逆に言うとそれくらいしか不満はなく、ストーリーとエロに関しては大満足でした。

個人的にはキリっとした顔つきと恋人思いな面でギャップのあるナイトチャージャーが好みでしたね。

まだプレイしていない方はこの機会にぜひプレイしてみてください!

以上!

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