『光翼戦姫エクスティアコンチェルト1』をプレイしたので感想【微ネタバレ】

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ゲーム

2023年8月25日に発売された、エクスティアシリーズ最新作『光翼戦姫エクスティアコンチェルト1』をプレイしましたので、感想を書いていきたいと思います!

※微ネタバレ注意です

まず最初に断っておくと、この作品は続編が9月に発売予定で、価格設定や売り方的に両方ともプレイすることが前提のような作りになっていると思われます。

なので、最終的な評価は2をプレイするまではっきりとは言えず、あくまで現時点での感想になります。

それを踏まえてこの『光翼戦姫エクスティアコンチェルト1』をプレイした感想を一言で言うなら、良くも悪くもジェネリックエクスティアでした。

実はそれはプレイ前からも薄々感じていたことで、

「なぜ一本にまとめないのか?フルプライスで出す自信がないのか?」

と疑問に思っていました。

まあエロゲ一本に約10,000円とか、ちょっと気合い入れなきゃ買いづらいので分割して安そうに見せることで買うハードルを下げようってことなんじゃないかと思います。

でもなんかそれってセコいですよね。

真意がどうかは分かりませんがそういう印象がプレイ前からあり、プレイ後も拭うことが出来ませんでした。

これまでのエクスティアシリーズからは登場人物が一新され、キャラデザインも変わって新たなエクスティア達の物語が始まったわけですが、やってることは過去シリーズの焼き直しをキャラだけ変えてやってるだけという印象です。

ほとんど目新しいものを感じませんでした。

まあ別にこれは悪いことってわけでもなくて、エクスティアに求めてることをある程度ちゃんと出してくれたってことでもあると思うんですが、これまで長年かけて培ってきた魅力あるキャラクターたちと、ぽっと出の新キャラクターがほとんど同じことやってるのを見比べちゃうとどうしても劣って見えちゃうんですよね。まあこれはキャラに対する好みで個人差あると思いますが…

さらに、ストーリーの背景としては過去のエクスティアシリーズの未来の話で、異世界からの侵略とかって話じゃなくて散発的に現れる野良怪人と戦うだけなのでめちゃくちゃスケールが小さいです。

一応黒幕みたいなやつはいますが、強大な悪の組織に立ち向かっていくみたいな軸があるわけではないし、変身ヒロイン物ではお約束の敵幹部との熱い戦いみたいなのもありません。(強敵はいますが特に因縁もないぽっと出なのでイマイチ熱くなれませんでした)
そういうわけでストーリーはだいぶ薄っぺらでした。

サブキャラクターに関しても劣化感が否めなかったですね。

過去シリーズの百合のように、サポートしてくれる科学者ポジションの井高野 一花というキャラがいるんですが、正直無能感がハンパじゃなかったです。

あらゆる行動が後手に回っていて本当に頼りなかったですね。

それは百合にも多少あった部分ではあるんですが、一花が自分で「先輩だったらこんなことには…」って言ってるように、比較対象がある分余計に無能感が際立ってしまっています。

未知の敵に対して1人でどうにかしようと頑張っていた百合に対して、その経験もノウハウも引き継いだはずの一花が全然役に立ってないのは見え方が全く違いました。

2での活躍に期待と言いたいところですが、2はおそらくエクスティア・ルーナがメインになると思われ、一花はデバイス開発者のくせにルーナのことを心当すら全くないレベルで知らなかったので望み薄かもしれません。


そして重要なのが回想シーンですが、変身バンク2種を含めて28あったので実質26シーンでした。

値段を考えてもちょっと少なめなように思いますが、パラレルエピソードシリーズよりはちょっとだけ多いですね。

内訳はこんな感じです。

・怪力怪人(イグニス)
・触手怪人①(イグニス)
・触手怪人②(イグニス)
・新ア〇ル怪人①(イグニス)
・新ア〇ル怪人②(イグニス)
・新ア〇ル怪人③(イグニス)
・ワニ怪人①(イグニス)
・ワニ怪人②(イグニス)
・ワニ怪人③(イグニス)
・合体怪人(イグニス)
・合体怪人(ルーナ)
・合体怪人(イグニス&ルーナ)

本当に良くも悪くも、だいたいはこれまでのエクスティアと同じことをキャラ変えてやってるような感じでしたが、過去シリーズと大きく違う点は恋人的ポジションの俊太郎くんがマジで影薄かったことです。

デバイスが改良されたとかでHをしなくても戦えるようになったみたいなこと言ってましたが、ゲーム的には改良ではなく改悪だと思います。

強敵との戦いでリミッターを外さないと勝てないみたいな話があって、「これは俊太郎くんからPPをもらうこれ以上ないフリだな」って思ってたら全く関係なかったのも拍子抜けでした。

怪人との戦闘では、選択肢1つで勝敗が決まり、負けるとHシーンに入ります。

過去シリーズでは、一度二度負けても再び立ち向かい、勝利することも出来る一方で、繰り返し敗北を重ねていくことによりエクスティアが徐々に恥辱の快楽に染まっていってまうグラデーションを楽しむことが出来ました。

しかし今作では一度負けただけでバッドエンドが確定してしまいます。

ただ、即堕ちというわけではなく一応話の展開上再戦はするんですが、そこではもう選択肢も現れず必ず負けてしまう感じです。いろいろ仕様に制限ある中で過去のグラデーション堕ちをどうにか再現しようとした結果なんでしょうか。

そういうわけで、一度の敗北=ゲームオーバーで、恋人とのいちゃいちゃもないので、全ての怪人相手で処女喪失を経験する形になります。考えようによってはそれはそれでお得かもしれませんね(?)

そして上に書いたシーン、12個しかないじゃんって思った方もいるかもしれませんが、私もクリアした時そう思いました。

あまりにもあっさりしていて「え!?もう終わりなの!?」ってなっちゃったんですが、実は一度正規ルートをクリアすると、途中の選択肢が追加されて裏ルートに進めるようになり、これが正規ルートと同じくらいのボリューム(というかシーン数だけで言うなら正規ルート以上)があります。

ネタバレになるのであまり深くは言いませんが、この裏ルートはけっこう良かったですね。

正規ルートで足りないと感じていた要素をしっかり回収してくれていました。

しかし裏ルートが充実している分、肝心の正規ルートのボリュームが薄っぺらくなってしまっており、正ルートとのギャップを感じられるはずの裏ルートの魅力も半減してしまったように思います。

ただでさえ全体のボリュームが少ないのに、そこをさらに正規ルートと裏ルートで綺麗に二分してしまってるので単純に言って通常の四分の一の薄さということですからね。

ここは1と2で分割販売してしまった明確なデメリットだったんじゃないかと思います。

さらに、正ルートだと判明しなかった黒幕やエクスティア・ルーナの正体が裏ルートでは明らかになってしまっており(もっともプレイヤー目線だと最初からまるわかりなんですが)、2で正体が分かる展開が来た時に「いや、知ってるし」ってなっちゃわないか不安です。

2ではたぶんエクスティア・ルーナ(菅原 冬華)がメインになるので、なぜ冬華がエクスティアになったのかとか、なぜギルツシードを集めてるのかとか、そういう話をするんだと思いますが裏ルートの方で既になんとなく察せられてしまってます。

そういう意味でも分割したのは失敗だったんじゃないかなってやっぱり思ってしまいますね。

まとめると、最初に言ったように従来のエクスティアから価格が安くなった分、中身も安くなったという感じです。

通常版4840円というのはかなり上手な価格設定だと思います。文句言いたくても言いづらいギリギリのラインを攻めてます。

大満足ではないけど、がっかりもしない、期待外れでも期待以上でもないエクスティアでした。

これまでのエクスティアシリーズをプレイしていて新作を渇望していた人はやった方がいいと思いますが、エクスティア未体験の人だったら、これやるよりセール中の1からやる方が個人的にはおすすめです。

私は既にセットで購入してるので、2では期待以上の物が出てくることを祈ってます。

私が気づけてなかった部分もあるかもしれないので、皆さんのご感想・ご意見もコメントして頂けたら嬉しいです!

以上!

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