『催眠学習 ―Secret Desire―』をプレイしたので感想

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ゲーム

こんにちは。今回はゲーム『催眠学習 ―Secret Desire―』をプレイしました。

キャラクターデザイン・原画をあの人気漫画家、愛上陸先生が務められているということで発売当時から気にはなっていたんですが、いろいろあってなかなかプレイできておらず、今回FANZAで50%オフセール(2024/11/17まで)ということでようやくプレイに踏み切りました。

まず率直に感想を言うとかなり良かったです。

たぶん「あの愛上陸先生がエロゲに!」っていうのが最大のセールスポイントだったと思うんですが、その通り漫画で魅力的だった絵はエロゲでもちゃんと魅力的でした。

特に表情とデカ尻がドスケベで良かったですね。

そしてそれだけではなく、中身も個人的に大好物でした。

催眠をテーマにした作品って、大きく分けてなんでもアリの催眠と制約がある中で創意工夫しながら使っていく催眠があるかと思いますが、本作は後者にあたります。

~あらすじ~

主人公である赤野聡一は、勉強の出来ない落ちこぼれ学生でした。

彼は学校一の才媛である生徒会長の姫宮月乃に、
テストの結果に関して対峙することになり、皆の前で平手打ちをされてしまいます。

成績を上げて見返してやろうと、いったんは発奮するのですが、
もともと怠惰な性格で、勉強は長続きしませんでした。
そして楽して成績が上がる方法はないかと考えて、
ネットの通販サイトで見つけた『睡眠学習機』を購入します。

半信半疑のままそれを使用してみたところ、
予想以上に強力な睡眠効果と学習効果があって驚くのでした。

そして本来の目的も忘れて、その機械を悪用してエロいことをしてやろうと計画します。
高嶺の花である、姫宮月乃をターゲットにして……。

催眠ってジャンルは、そのキャラクターが本来しないであろう言動をさせることが出来るということで、私がいつも言っているギャップ理論の極致みたいな感じで非常に好きなジャンルの一つではあるんですが、なんでもアリでやりすぎてしまうとそのキャラクター自身の魅力を損なってしまい、人形を相手にしているような気になって冷めてしまうという弱点がありました。(そういう方が好きって人もいると思いますが)

その点において本作は、催眠によって時間をかけて少しずつ異常な行為を常識として学習させていって、本人の人格は元通りのまま平然と変態行為をするようになってしまうという一番いい塩梅の催眠でした。

いわゆる常識改変系というやつですね。これ大好きなんです。

本人の性格も主人公へ向ける感情も全く変わっておらず、本人の中ではいたって真面目に主人公を糾弾しているのに、「射精直後には嘘がつけなくなる」という無意識に学習させられた情報を信じてアホみたいにしゃぶりついてくるのが非常にたまりませんでした。

性格を豹変させてしまったり、感情そのものを捻じ曲げてしまうような万能な催眠だとこの滑稽さからくるシコリティは出せないんですよね。

主人公も催眠で人を操ってる時点で言い訳のしようがないゲス野郎ではあるんですが、催眠学習装置に頼るだけではなく試行錯誤して周到な準備をしていたり、生徒会長が自分にカンニングの疑いをかけるよう仕向けるために普通に勉強を頑張ったり、後ろに挿入れた後に前に挿入れる時にはさりげなくウエットティッシュで拭いたり、自分の後ろを舐めさせるときはあらかじめ清潔にしてから来たり、変に真面目(?)なところがあるのも好印象でしたね。
よく「一週間洗わずに来たぜムワ~ン」みたいなのありますけど、「汚ねえ!」って思いません?ちゃんと綺麗にしてる方がお互い気持ちいだろって個人的には思います。

そしてそうやってコツコツとヒロインたちを堕としていって、その積み重ねによって最後には心までをも奪ってしまうことにも達成感があったし、当初は慎重にこじんまりとした行動していたところから、終盤では学園全体にまで一気に影響を拡大させてしまうのも盛り上がりがあって良かったです。

ただちょっと不満があったとすれば、笹川先生のシーンが少なめだったことですね。

笹川 綾子(ささがわ あやこ)

パッケージの4人のうち他3人はどのルートでもそれなりの出番があるのですが、

姫宮 月乃(ひめみや つきの)
姫宮 涼香(ひめみや すずか)
藤井 なつき(ふじい なつき)

笹川先生だけは序盤にちらっと顔を見せたきり特定のルートに入らなければ再登場してくれません。

そしてそのルートっていうのが、てっきりヒロイン4人分4ルートあるのかと思ってたら 

・姫宮家の母娘(姫宮 月乃&姫宮 涼香エンド)

・彼女として(藤井なつきエンド)

・教育者たち(笹川 綾子&姫宮 涼香エンド)

の3つしかありませんでした。理事長働きすぎです。お疲れ様です。

あと、ゲームなんだからこういう制約がある系の催眠なら失敗してしまうバッドエンドがあっても良かったんじゃないかと思いますね。
最近のエロゲって(最近でもないかもしれないけど)選択肢がルートを分岐させるための最低限のものしかなくて、プレイヤーがストーリーの進行に全く介入できないものが多い気がするんですよね。

定価が約4000円と比較的安価なので、本筋ではない話にあまりリソース割けないってことなのかもしれないですけど、せっかくゲームなんだからゲームならではの部分は活かしてほしいと思ってしまいます。

ただ、ボリューム不足のような印象はあまりなかったですね。(半額で買ったからってのもあるかもしれないですが)

最近いろんな作品の感想書いたり動画でコメントもらったりして新しく気づくことも多いんですが、安価な作品で物足りなさを感じてしまう部分って、「テキストはあるのに絵がない」っていう場面がけっこう多いんですよね。

コスト面で絵の枚数に限界があって、絵が出せなくてもせめて文章だけでもたくさんドスケベを提供しようっていうつもりならありがたい話ではあるんですが、かえって「なんでこんなドスケベなシーンなのにその絵を見せてくれないんだよ!」っていう不満に繋がってしまいます。

悲しいことですけどドスケベ文章が最初から存在しなければそもそもこんな不満は抱かないんですよね。

地味なところですがそのへんの塩梅も本作は上手かったように思います。

絵がない場面の描写はあっさりと済ませて、逆にドスケベな場面ではモブキャラと絡むシーンでもちゃんと絵があったので全体的なボリュームは多くなかったとしても、「ちゃんと描いてくれてるじゃん!」と好印象を抱く形になっていました。

そんな感じで、先生成分の物足りなさはあっても商品価格を考えればむしろ充分すぎる、非常に満足度の高い作品でした。

と思っていたら、12月に出る新作『催眠性指導 Secret Lesson』はなんと13,200円という単体作品ではちょっと聞いたことのない高級品になっていました。

通常版ですら『催眠学習 ―Secret Desire―』の約3倍もの価格です。これはだいぶやっちゃってますね。

どうやら、同人漫画でアニメ化もされている同タイトル作品と繋がるお話のようです。

ゲームのキャラクター紹介の中には漫画に登場していたキャラの名前も見られますが新キャラクターも多く登場するっぽいです。

かなり強気な価格ですが、それだけのボリュームを期待してもいいんでしょうか?

買うのにかなりの勇気がいりますが、私の思想的にはちょっと買わざるを得ない感じですね。

この価格で出してくるってことは、それだけ自信があるんだと信じます。

現時点で気になるところは、催眠学習で良いと思った「ちょっとずつ認識を上書きしていく」っていう過程が催眠性指導でもあるのかってところですね。

漫画の方だと催眠を使えるようになる過程すらなく初っ端から全校生徒を催眠してしまい、性指導っていう名目でいきなりやりたい放題になっていました。

これが漫画でページ数に限りがあるから手っ取り早くそういう表現になっていただけなのか、ゲームでも同じようにあっさりとやりたい放題になってしまうのかが気になります。

出来ればあっさりと進むのではなくじっくりと徐々に常識が書き換えられていく過程を楽しみたいのですがキャラクター紹介で見えているだけでも女性キャラが14人もいるので、たくさんいるのは良いことなんですが1人1人の扱いが薄くなっていないかが非常に心配です。

心配ではあるんですが、これだけ強気の価格なんだからきっと大丈夫だろうと信じて買うことにします。
催眠であっさりやりたい放題になってしまったとしても、その後をじっくりねっちょりやってくれればそれはそれで満足は出来るはずですからね。

これでもし中身がスカスカだったらボロクソに言う動画出すくらいの権利はあると思いますが、出来れば大絶賛することになってほしいです。

みんなも一緒に買いましょう。

以上!

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