対魔忍シリーズの原点『対魔忍アサギ』という作品を解説する

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対魔忍

今回は、対魔忍シリーズの原点である作品『対魔忍アサギ』について解説していきます。


主に対魔忍が陥ってしまったピンチについて「何故そうなってしまったのか」「どのような決着を迎えたのか」を解説することで対魔忍の有能さを証明しようと思うので、大きなネタバレを含みます。

ご注意ください。


STORY

闇の存在・魑魅魍魎が侵食しつつある魔都・東京。
人魔の間で太古より守られてきた「互いに不干渉」という暗黙のルールも、人が外道に堕してからは綻びを見せはじめ、人魔結託した犯罪組織や企業が暗躍していた。
しかし正道を歩まんとする人々も無力ではなかった。
時の政府は人の身で「魔」に対抗できる集団・忍のものたちからなる退魔忍を組織し、人魔外道の悪に対抗したのだ。


2005年に発売された、対魔忍シリーズの第一作。

平和を脅かす悪と対魔忍の長い戦いがここから始まっていきます。

主人公はタイトルからも分かる通り、対魔忍「井河アサギ」。

対魔忍のことはよく知らなくても、「アサギって人が感度3000倍なんでしょ?」というくらいの知識は持っている方も多いと思います。

●主な登場人物

・井河アサギ

言わずとしれた対魔忍の代表で、最強の対魔忍。

しかし実はこれ知らない方も多いのですが、アサギは本編開始時点で対魔忍を引退しています。

理由は、「恋愛」という対魔忍にとっての「禁忌」を侵し、対魔忍であることを捨てて幼馴染である恭介と一緒になる道を選んだためです。非常に賢明と言える判断ですね。
しかし引退から3年後、恭介との結婚を間近に控えて幸せに暮らしていたところを朧によって催眠刻印を施され、闇の闘技場「カオスアリーナ」に囚われて感度3000倍にされてしまいます。

超高速で動く「隼の術」の使い手で、必殺技は数百体の分身を繰り出し一瞬で複数の敵を葬る「忍法・殺陣華」。

・井河さくら

アサギの妹。対魔忍を辞めたアサギと共に一般人として2人暮らししています。

対魔忍という険しい道ではなく、普通の女の子として生きて欲しいというアサギの想いとは裏腹に、「姉の代わりに自分が正義のために戦おう」と隠れて修行する健気で姉想いなキャラクターです。

行方不明になったアサギを探してカオスアリーナまでたどり着きますが、朧に敗れて捕まってしまい、感度3000倍にされてしまいます。

使用する忍法は、影に潜む「影遁の術」。

・朧

魑魅魍魎と結託する多国籍複合企業体・ノマドに与するくノ一。

アサギによって一度は殺されますが、魑魅魍魎の肉体を借り、闇の闘技場<カオス・アリーナ>の館長として復活。
9人もの対魔忍を殺害した後、アサギへの復讐のため沢木恭介の身体を乗っ取り罠にはめ、感度3000倍改造を施します。

・エドウィン・ブラック

ノマドの創始者で、吸血鬼の始祖。アサギですら一目見ただけで敵わないと確信するほどの実力者。

アサギの魂に興味を持ち、朧に調教を命じます。

・長老

アサギの師匠の元対魔忍で、現在は政府のエージェント。

対魔忍を退いた後のアサギの所在を知る唯一の人物で、対魔忍9人が何者か(朧)によって殺害された事件をアサギに伝えます。

影を通してテレパシーを送る忍法の使い手。



エロ方面に目が行ってしまいがちな対魔忍シリーズですが、アサギとさくらの姉妹愛や朧との熱い戦いなど、実は感動ポイントも多々ある作品となっています。


本作ではアサギ、さくらが敵の罠にかかって捕らわれの身となり感度3000倍にされてしまい、それが「対魔忍はいつも『んおほおぉぉぉおぉぉぉ!!!!!』ってる」という印象を持たせてしまっているわけですが、実はその裏側には驚くべき真相が隠されています。


●事件の真相

そもそも引退後のアサギの所在や恭介との関係は長老しか知らず、朧に居場所を知られていること自体が異常事態でした。

では、なぜ朧は恭介の身体を乗っ取りアサギを罠にハメることができたのでしょうか。

もうお分かりですね。

長老が裏切ったからです。

長老はそもそもアサギの引退に納得しておらず、復帰させる機会を狙っていたところ朧による対魔忍連続殺害事件が起き、これを利用することを思いつきました。

アサギの責任感に付け込んで復帰を迫るだけに留まらず、朧へアサギの情報をリークすることで恭介を亡き者にしてアサギが対魔忍を辞める理由そのものを排除しようとしたのです。

その理由は、アサギという最強の戦力を持つことで政府内での対魔忍の地位を盤石なものにし、伊賀者の長として甲賀者との勢力争いに勝利することでした。(おそらく、ここで言われている伊賀・甲賀は後のシリーズで言う井河・甲河と同一だと思います)

現役から3年も離れていたところに突然の奇襲、しかも恋人の姿でとあってはアサギがこれを回避できなかったのは無理もない話です。
さくらが捕まってしまったのは一見、まんまと罠に飛び込んでいったようにも見えますが、これはアサギを救出するチャンスを探るために狙った行動であったため寧ろグッジョブでした。

ちなみに、さくらの戦闘時の選択肢では最初から本気で戦おうとするとバッドエンドが確定し、あえて力を隠したまま負けることでグッドエンドへの道が拓けます。

このことからも、さくらが非常に機転の利く有能対魔忍であることが分かりますね。

余談ではありますが、この時点で既に甲河一門はアスカを残して全滅していて対魔忍内の力関係は井河一強となっていることが後のシリーズで分かります。

既に存在しない甲河との争いに固執して暴走してしまった長老が頭対魔忍だと言われたら証明失敗となってしまいますが、長老と言うくらいなので認知症でも患っていたのでしょう。


●結末

カオス・アリーナの目玉イベントとして、アサギ・さくらの姉妹によるデスマッチを強要されますが、さくらの機転により朧の一瞬の隙を突いたアサギは「忍法・殺陣華」によって朧を葬ります。ついでにカオス・アリーナで観戦を楽しんでいた数百名の一般人も皆殺しにします。

脱出に成功したアサギ・さくらは長老の裏切りに勘づき粛清を行いますが、政府に属する重要人物でもある長老に簡単に手を出すことはできません。

そこでアサギは事前に政府と取引し、自身とさくらの対魔忍復帰と引き換えに長老の処刑を認めさせました。

これで晴れてアサギが対魔忍へ返り咲き、後のシリーズに続く地盤が出来上がったわけですね。

圧倒的に不利な状況から2人だけの力で生還し、黒幕を突き止めて政府との取引までこなしてしまうなんて、ここだけ聞いたらまるで昨今のなろう主人公みたいな超人っぷりです。


また、余談ですが終盤のアサギの行動からは恋人である恭介と妹のさくらに対する深い愛情が見てとれる一方で、無関係の一般人へのドライさが際立っています。
何しろ観客を虐殺してますからね。

カオス・アリーナの観客は選手たちへの非道な行いを観て楽しんだり、時には自ら敗者への凌辱に参加する外道ではありますが、そのほとんどは普通の会社員などの一般人です。

中には旅行のついでに名所と聞いてたまたま立ち寄っただけの人や、先輩との付き合いで無理やり連れてこられた人なんかもいたかもしれません。

「会場に存在していた、全ての命の灯火が消えた」と書かれているので、掃除をしていたおばちゃんや売店等の出入り業者なんかもいたかもしれません。

そんな人たちもアサギのヤケクソに巻き込まれて命を落としたと考えると涙がちょちょぎれます。

さらに、アサギが対魔忍に戻った理由も正義のためとか人々のためとかではなく、自分たちを陥れた長老を始末するため、つまり私怨です。

この後対魔忍として生きていくのもその延長です。

そんなモチベーションで戦っているのでは、たまにうっかりチ〇ポに屈してしまうのも仕方がないことですよね。

ということで、対魔忍シリーズではグッドエンドだけでなく複数のバッドエンドも存在してるので、選択肢を間違ってしまうと脱出は叶わずとんでもない末路を辿ってしまいます。

まだプレイしていない方は、是非ご自身で確かめてみてください。

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次は『対魔忍アサギ2〜淫謀の東京キングダム〜』の解説をしていく予定です。

以上!

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