『対魔忍アサギ3』という作品を解説する

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対魔忍

今回は、対魔忍アサギシリーズの最終章である『対魔忍アサギ3』について解説していきます。


主に対魔忍が陥ってしまったピンチについて「何故そうなってしまったのか」「どのような決着を迎えたのか」を解説することで対魔忍の有能さを証明しようと思うので、大きなネタバレを含みます。

ご注意ください。

 
■リリス10周年記念作品!
シリーズ累計22万本の大ヒット作品がリリス10周年記念作品として‘フル’領域で登場!
不撓不屈の対魔忍たちと不死の王エドウィン・ブラックとの死闘が最終局面へ。
シリーズのファンはもちろん、『3』からでも楽しめる危険アヘすぎる近未来くノ一調教アドベンチャー!!!

■魔の姦計に惨めなるアヘ地獄へ堕とされる!
シリーズお馴染みのリョナ表現やりんかん、肉体改造をはじめ、‘新’闇の闘技場で行われる公開懲罰責めや催眠奴隷となっての『操作』『書換』などの恥辱シチュエーションの数々を110種類以上、500枚以上のビジュアル&差分、総ビジュアル数1800点以上のリリス最高ボリュームで描く!


『対魔忍アサギ3』は、2013年当時「早い!安い!エロい!」でエロゲ界の牛丼屋として定評のあったリリスとしては珍しくフルプライスで発売された作品となっており、その値段に相応しい圧倒的なボリュームで描かれるストーリーも対魔忍アサギの総決算に相応しい内容となっております。

『対魔忍アサギ2 〜淫謀の東京キングダム〜』のストーリーからは数年が経過しており、さくらは来年で四捨五入すれば30になる歳、つまり24歳。アサギは四捨五入しなくても30を越えていると明言されています。

この手のゲームで年齢がはっきりと明かされるのは珍しいですが、第一作『対魔忍アサギ』の時点でさくらが何歳だったのか逆算するのはやめておきましょう。

今作は従来通り井河アサギが主人公となる

・アサギルート

と、「アサギルート」をクリアすることでプレイできるようになる、新キャラクターの甲河アスカを主人公とした

・アスカルート

の2編に分かれており、「アサギルート」をクリアすることで「アスカルート」が解放され、勝利エンディングに辿り着くことが出来るようになります。


●主な登場人物

今作は登場人物が多すぎて紹介が大変なので、世界一分かりやすいキャラクター相関図を作成しました。

図にしてみるとアサギのモテモテっぷりに驚きますね。

今作では、対魔忍という組織自体が政府により反国家分子とみなされてしまい、軍隊による大規模な襲撃を受けるという未曽有の危機を迎えます。

かつては異能の力を持つ対魔忍と一般人の間には隔絶した戦力差がありましたが、魔界の技術を取り入れた科学の発展によりその差も埋まりつつあり五車の里は無惨にも制圧されてしまいます。

しかしそうなってしまった原因は相関図でも分かる通り、やはり頭対魔忍がどうのこうのという話ではなく前作で浮き彫りになった対魔忍世界の構造的欠陥にありました。


●事件の裏側

今作の対魔忍の問題の肝は、やはり日本の首相・朝井孝次郎=ノマドの首魁エドウィン・ブラック(ラスボス)だったという衝撃的な事実です。

対魔忍に直接命令を下せる最高権力者が敵そのものだったのです。

こんな衝撃はパル〇ティーン議長の正体がダース・シ〇ィアスだった時以来でしょう。

スター〇ォーズでジ〇ダイが成す術なく駆逐されてしまったように、このような状況で対魔忍が勝てるはずもありませんでした。

首相の立場を手に入れたブラックは、日本各地で事件を起こして対魔忍の戦力を分散させ、さらにアサギに直々に極秘任務を与えることで孤立させました。

そしてアサギに官房長官殺害の濡れ衣を着せて反国家分裂法を発令。

手薄になった五車の里を人間の軍隊を使って容易く制圧し、孤軍奮闘するアサギも体力が尽きるまで追い詰めて捕らえてしまいました。同時に、対魔忍とは別の抵抗勢力であったDSOも制圧しており完璧な手腕です。

朝井は首相になってから人が変わったように卓越したカリスマ性を発揮するようになったとされているので、おそらくこのタイミングでブラックが成り代わったものと思われます。

そうなるとまず首相が容易く他者に成り代わられてしまうような警備の甘さが問題になりそうですが、ブラックという最強の存在が相手となるとどんな警備をつけても無意味でしょう。しかもブラックは、吸血鬼の能力で殺した相手を自分の下僕として蘇生することもできるので隠蔽もばっちりです。

となると、やはり対魔忍が政府の下についたことがそもそもの間違いだったと思えます。

対魔忍はかつての戦乱の時代には戦国大名に仕えるなど一般的な忍者のイメージと同じような働きをしていましたが、近代になって仕える相手がいなくなったところに山本の誘いにより政府に仕えるようになりました。

一見納得してしまえそうな流れですが、対魔忍が魔族に唯一対抗できる戦力だったことを考えるともっと慎重になるべきだったと思えます。

少なくとも公権力とは距離を置いて、独自の意思決定ができるようにした上で拠点の所在も極秘にするべきだったでしょう。

政府の下についたことで多額の資金や人材が流れ対魔忍の戦力が大きく向上したという側面もありますが、そのせいで保険医・室井光彦=フュルストのような間者が紛れ込んだというリスクもあります。

当然、極秘とされている五車の里の所在も政府上層部には筒抜けです。いくらでも攻め放題です。

食い扶持を得るためには安定した雇い主が必要だったのかもしれませんが、これだけ治安が悪く倫理観の欠如した世界なら他にいくらでも稼ぎ方はあったと思います。

戦闘集団である対魔忍が交渉事に弱いのは仕方ないかもしれませんが、これを主導した山本の罪は重いでしょう。

ZEROやRPGで完全な別人へと立ち絵が変更される謎の仕打ちを受けたのも仕方がないと言えます。


●結末

ブラックが回りくどいことをしてまで対魔忍をとことん追い込んだのは、アサギを精神的に追い詰めて完全な魔族として覚醒させるためでした。

ブラックは吸血鬼の始祖として圧倒的な力と永遠とも言える命を持っているため人生に退屈しており、それを埋めてくれる伴侶を求めて何度も世界を創り直していました。もうやってること神様です。

そこでアサギに目を付けて、覚醒したアサギと共に世界を破壊し新しい世界を創り出し、永遠に連れ添うことを目的にしていたわけですね。

アサギルートのエンディングではアサギが単身ブラックに挑みますが歯が立たず、新しい世界で吸血鬼として生まれ変わったアサギとブラックが親しげに対魔忍を狩る場面で終わります。ある意味ではハッピーエンドと言えるかもしれません。

アスカルートでは、アサギとアスカの2人で最終決戦に臨み、ブラックが新世界創造のためにバリアを解いた隙を突いたアスカの対魔超粒子砲によってブラックを倒すことに成功します。

もはや対魔忍が無能かどうかなど語れる次元の話ではありませんでしたが、それでも最終的に逆転勝利してしまうということはやはり対魔忍は有能だということなんでしょうね。

スター〇ォーズで言うならヨ〇ダがパ〇パティーンを、オ〇・ワンがア〇キンを倒してエピソード3で完結してしまうようなものです。有能どころかチート級でしょう。

対魔忍アサギシリーズは現状これが最後の時系列になっていますが、ブラックが別の世界の存在を示唆し実際に創造していたように、他世界解釈の概念は『対魔忍アサギ決戦アリーナ』や『対魔忍RPG』など後のシリーズに継承されていくことになります。

ちなみに、アサギルートでもアスカルートでも様々なバリエーションのバッドエンドがあります。

登場キャラクターも大勢いるので、各キャラが辿る凄惨な末路は圧巻です。

あの伝説の紫の箱化が見られるのもこの作品となっています。

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対魔忍アサギ3で箱化した紫が『痴的玩具』として登場!


未プレイの方は、是非ご自身で確かめてみてください。

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次は『対魔忍ムラサキ〜くノ一傀儡奴隷に堕つ〜』の解説をしていく予定です。

以上!

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