『対魔忍ムラサキ〜くノ一傀儡奴隷に堕つ〜』という作品を解説する

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対魔忍

今回は、対魔忍シリーズで初めてアサギ以外のキャラクターが主役となった『対魔忍ムラサキ〜くノ一傀儡奴隷に堕つ〜』について解説していきます。



主に対魔忍が陥ってしまったピンチについて「何故そうなってしまったのか」「どのような決着を迎えたのか」を解説することで対魔忍の有能さを証明しようと思うので、大きなネタバレを含みます。

ご注意ください。


 
Black Lilith待望の新作は『対魔忍アサギ』のスピンオフ!!

エロティックな衣装に身を包み、人知を超えた悪と戦うくノ一たちの姿を描いた人気作『対魔忍アサギ』シリーズに、新たなるヒロイン‘ムラサキ’が登場!
うら若き対魔忍・ムラサキが戦うことになる敵は、魔科医と呼ばれる邪悪な男・桐生。
人魔問わず数々のメス豚奴●を生み出してきたその鬼畜な技の数々が、ムラサキの心と身体を無残に貶めていくぞ。
ちなみに本作は、『対魔忍アサギ』のようにヒロイン視点ではなく、悪のマッドサイエンティストである桐生側の視点で物語が進んでいく。
もちろんムラサキ以外にも前作に登場したアサギやさくらも登場!
主人公・桐生の失脚を狙う魔界女騎士の策謀など、迫りくる障害を排除し、群がる女どもを逆に実験体として淫獄の底に叩き落してやるのだ!

2008年に発売された対魔忍アサギシリーズのスピンオフで、ストーリー的な時系列は『対魔忍アサギ』と『対魔忍アサギ2 〜淫謀の東京キングダム〜』の間の話になります。

スピンオフとは言っても、しっかり独立した話としても完成しているのでこの作品からでも充分楽しむことは可能です。


今作では「対魔忍ムラサキって言うくらいだから紫が主人公なんだろう」と見せかけて、魔科医・桐生佐馬斗が主人公となっています。

これまでは自分が感度3000倍にされて調教されてしまったのに対して、今度は逆にこちらが攻める立場というわけですね。これは対魔忍シリーズでは非常に珍しい構図で、新鮮な楽しみ方が出来ます。


●主な登場人物

・桐生佐馬斗

天才的な魔科医で、かつてアサギとさくらへ感度3000倍改造を施した張本人。本作の主人公。

研究が大好きで、ノマドに所属していたのも好き勝手に研究できるからに過ぎません。もちろん忠誠心は皆無で、密かに入手していたブラックの細胞まで研究しており別組織への鞍替えも考えていました。

対魔忍は身体が丈夫でいろんな実験がし放題なので気に入っていたようです。

元々は人間でしたが、一度紫により討伐されて妖魔と融合することで復活。しかし妖魔の浸食に耐え切れず、近いうちに自我が崩壊してしまうため不死身に近い強靭な肉体を持つ紫に寄生して生き延びることを思いつき、調教していくことになります。


・八津紫

前作に登場した男性対魔忍・八津九郎の妹で、五車学園2年生の学生ながらアサギに次ぐ実力を持つと目される才女。アサギに対して偏執的な愛を向けていて、さくらと交渉してアサギの使用済みタオル等を収集しています。

趣味はアサギの臭いを嗅いではぁはぁすることで、将来の夢はアサギの妹になることですが、本人の前では緊張してしどろもどろになってしまいます。作品を追うにつれてこの要素がだんだん薄れてしまったの悲しい。

巨大な斧を片手で操り、切断された腕も回復するほどの不死身に近い肉体を持つ『忍法・不死覚醒』の使い手で、この能力であれば妖魔の浸食にも打ち勝てることから桐生に狙われることになります。

今作では、一度自分が倒したはずの桐生が生きておりカオス・アリーナを復活されたことを知って独断専行で殴り込みます。

しかし妖魔の力を得た桐生に加えて偶然居合わせた魔界騎士イングリッド、エドウィン・ブラックと戦闘になり敗北。桐生の改造調教を受けることになります。

ちなみに、さくらからは「ムっちゃん」というあだ名で呼ばれてますが「ムラサキちゃん」の略ではなく「ムッツリちゃん」の略です。


・井河さくら

おなじみのアサギの妹。紫と同級生の五車学園2年生で、転校してきて半年の新人ですが既に紫と対等に渡り合うほどの実力を見せています。

さくらは紫のことを親友だと思っていますが、紫からは「アサギさまの妹にふさわしくない」と毛嫌いされています。でもそんな紫もさくらが人質にされたら自分の身を犠牲にしても助けようとしちゃう素直になれない関係性にグッと来ます。

勝手にカオス・アリーナに突撃した紫の行動を読んでいて、『影遁の術』を使用し密かについて来て助太刀しますが、紫ともども敗北し囚われてしまいます。


・イングリッド

ノマドの首領エドウィン・ブラックに忠誠を誓う側近の魔界騎士。ブラックの側近だけあって実力も非常に高く、紫やさくらでは敵いません。

なんでこんな組織にいるのか分からないほど誇り高い騎士ですが、微妙に乳輪がはみ出たえっちな衣装をドヤ顔で着ている謎の御仁です。魔界騎士の正装なんでしょうか。

桐生に対して疑念を抱いていて、裏切りの証拠をつかむために周囲を嗅ぎまわっています。

対魔忍の敵でありながら非常に高い人気があり、アニメ化した際には紫から冠を奪ってしまったほど。


ちなみに、基本的に最後の最後まで抗う根性を持つ対魔忍では得られない『くっ殺』成分を摂取できる貴重なキャラクターでもあります。


●事件の裏側

今回の事件に関しては、特にこれと言った裏側はなくただ単に紫が若気の至りで暴走してさくらも道連れになったというだけの単純な話です。これまでのような身内による裏切りがあったわけでもありません。

残念ながら、紫とさくらが捕まったことに関して擁護できる点はほぼないでしょう。

しかし、逆に敵組織ノマド内部での裏切りが起きこれが突破口になります。敵も味方も裏切り者だらけです。いかにこの世界が終わっているかが分かるというものです。

また、本作では実働している対魔忍が五車学園の学生も含めて総勢50名程度しかいないという衝撃的な事実が明らかになります。しかもここからアサギ2にかけて3名死亡します。

対魔忍世界では魔族や魔に与する犯罪組織の悪行は日常茶飯事と思われ、この人数で日本を守ることは到底不可能でしょう。現実で例えるなら、警察官が各都道府県に1人ずつしかいないようなものです。

しかも対魔忍の持つ特異な力は遺伝により受け継ぐもので、しかも必ず受け継げるとは限らないという希少なものです。ここから短期間で大きく人数が増えるということは考えられません。

さらに、問題なのは人数だけではありません。

アサギは第一作『対魔忍アサギ』で、井河の頭領という責任ある立場にいながら、「禁忌」とされる恋愛をし、対魔忍としての使命を捨てる道を選びました。さらにカオス・アリーナでの痴態を”闇のケーブルテレビ”で放映されてもいます。

普通なら他の対魔忍からは軽蔑されていてもおかしくないと思いますが、3年ぶりに復帰したアサギはあっさりとリーダーとして受け入れられています。

アサギの実力だけ見れば納得できる話ではありますが、その前にリーダーを務めていた対魔忍はいなかったのでしょうか。それとも、いたけど実力で分からせたのでしょうか。

いずれにせよ、あまりにも層が薄いと言わざるを得ないでしょう。

そしてアサギ3では対魔忍の力に目覚めていない者も潜入任務等で活躍していますが、戦力不足という本質的な問題の解決にはなっておらず、対魔忍が常に不利な戦いを強いられる状況もこれに起因しています。


●結末

桐生は着々と紫への調教を進めますが、同時にイングリッドに裏切りの証拠を押さえられ追い詰められてしまいます。

そこで桐生は、瀕死の重傷を負ったさくらの治療を条件に紫と交渉して融合に成功、二人の力を合わせてイングリッドを撃退しカオス・アリーナを崩壊させて脱出します。

『対魔忍ムラサキ〜くノ一傀儡奴隷に堕つ〜』のストーリーとしてはここまでですが、その後桐生は紫を愛するようになり、対魔忍に協力するようになります。

桐生は『対魔忍アサギ3』ではアサギとさくらの感度3000倍の身体を治療し、他にも多数の対魔忍を治療したとされています。

桐生を味方に引き入れた紫の功績は非常に大きく、今作でも対魔忍は超有能だったと言えるでしょう。


また、本作では本編クリア後にサイドストーリーが用意されており、桐生が紫の体内に潜んで五車での生活をエンジョイする様子等も楽しむことができます。

未プレイの方は、是非ご自身で確かめてみてください。

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次は『対魔忍ユキカゼ』について解説していきます。

以上!

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