『対魔忍ユキカゼ』という作品を解説する

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対魔忍

今回は、対魔忍シリーズでアサギと並ぶ代表的キャラクター『水城ゆきかぜ』が初登場した作品『対魔忍ユキカゼ』について解説していきます。


主に対魔忍が陥ってしまったピンチについて「何故そうなってしまったのか」「どのような決着を迎えたのか」を解説することで対魔忍の有能さを証明しようと思うので、大きなネタバレを含みます。

ご注意ください。

対魔忍ユキカゼ Animation

■射精アニメがついて再び参上! 対魔忍ユキカゼAnimation
2011年9月に発売された対魔忍ユキカゼが
射精シーン追加で再び参上。
長くアニメリリスでアニメを作っているテツ筆頭にエロく美麗に動く射精アニメ!

■娼婦となった美しき対魔忍の前に予想外の運命が!
協力者となる奴隷商人の案内で、魔界都市の娼館に捕縛されたという設定で売られるゆきかぜと凜子。
そこで待っていたのは奴隷娼婦の契約=舌への刻印だった!
少しでも逆らえば、肉体に仕込まれたナノマシンが四肢を吹き飛ばすという奴隷娼婦の契約に二人は境地に陥る!

■助かる方法は奴隷娼婦になること!
四肢爆破の悪魔の契約から逃れるためには奴隷娼婦となって金を稼ぎ、魔界都市で自由を得るしかないゆきかぜと凜子。
母、不知火救出のためにも、まず奴隷娼婦の資格を得て、店で客を取り大金を稼ぐしか方法がない二人。こうして淫らで屈辱的な調教訓練がはじまる……!

■決して知られたくない!
処女を惨めに散らし奴隷娼婦「見習い」生活が始まる!
自分たちの危機を知られれば任務中止となり、不知火救出が難しくなると考えたゆきかぜと凜子は『酒の相手をするホステスとして潜入している』と嘘の報告をし、惨めな現状を隠蔽してしまう。それは何より主人公、達郎に知られたくなかったためだが、やがてその事で二人はさらなる窮地に陥ることに!
絶対絶命の新生対魔忍たちに救いはあるのか!?


2011年に発売された、新ヒロイン『水城ゆきかぜ』と『秋山凜子』の登場する新たな対魔忍シリーズ作品です。

ストーリー上の時系列としては、対魔忍アサギ2とアサギ3の間にあたります。

対魔忍ユキカゼシリーズは従来のアサギシリーズとは大きな違いがあり、それは

・寝取られ要素が強い作品である

・シナリオの大半をバッドルートが占めている

ということです。主人公は男性対魔忍でゆきかぜの幼馴染、凜子の弟である『秋山達郎』。

この達郎の脳が破壊されることで凄まじいシコリティを生み出してくるわけですが、序盤からルートが確定してしまうので他の対魔忍作品のような手に汗握る逆転劇を見ることは出来ません。

また、残念なことに本作はネット上で散見される「対魔忍=アホ」というイメージ付けに最も寄与してしまった作品だと思われます。

しかしその多くは、誤解によるものです。そのあたりも含めて解説していきます。


●舞台

・地下都市ヨミハラ

東京の地下300メートルに存在する縦横5キロほどの広大な地下空間にできた、政府の力も対魔忍の力も届かない日本で最も闇に近い歓楽街。

東京キングダムよりもさらに危険な魔界の勢力圏で、ヨミハラにいる女は娼婦か奴隷しかいないと言われる。

首都圏外郭放水路と呼ばれていた地下トンネルから繋がる、後北条氏の隠し鉱山の坑道跡を丸一日以上歩いたところにある。入り口には警備兵や対魔忍の臭いを嗅ぎ分ける特殊警備犬がいるため潜入は非常に困難。

後の作品では度々登場する場所ですが、本作が初登場となっておりこの時点では対魔忍にとって完全に未知の領域となっています。

●主な登場人物

・水城ゆきかぜ

新世代の戦力と期待される若き対魔忍。

二丁拳銃を操る“雷遁の術”の使い手で”電撃の対魔忍”の異名を持ちます。

勝気で負けず嫌い、プライドの高さがたまにキズで唯一心許せる存在である幼馴染の秋山達郎となかなか恋愛関係に進展できないのが悩み。典型的なツンデレキャラです。

ちなみに肌は地黒ではなく年中日焼けしているだけなので、スーツの下は美白。

凜子と共に奴隷に扮してヨミハラへ潜入して不知火を捜索する”纏の任務”に就いた結果、奴隷娼婦にされてしまいます。


・秋山凜子

ゆきかぜの先輩で幼馴染で姉のような存在の対魔忍。達郎の姉。

忍びの里に代々伝わる剣術『逸刀流』の皆伝で、”斬鬼の対魔忍”と恐れられる手練の美しき剣客。

妹(ゆきかぜ)と弟(達郎)の世話をやくのが趣味で二人にとことん優しく包容力があり甘いところが多々あるが、それは二人だけに見せる一面で、学園の評判では強く美しく厳しい先輩として見られている。

ゆきかぜと共に奴隷に扮してヨミハラへ潜入して不知火を捜索する”纏の任務”に就いた結果、奴隷娼婦にされてしまいます。


・秋山達郎

凜子の弟で、ゆきかぜとは幼馴染であり長い間、互いを思っているが友達以上恋人未満の関係。

対魔忍としては伸び悩んでいて、すでに頭角をあらわしているゆきかぜに何とか追いつき、彼女にふさわしい男になろうと弛まぬ努力を重ねています。

しかし任務の選抜試験には通ることが出来ず、ヨミハラへの潜入メンバーからは外されてしまい「奴隷として潜入する」という危険すぎる任務であったことも知らされません。

本作で達郎は選択肢によって火遁・風遁・紙衣の術のいずれかに目覚めますが、達郎が風遁の術を使う場合のみトゥルーエンドに達することができ他2つの場合はバッドエンドが確定してしまいます。

寝取られ物の主人公としての宿命か、情けない無能キャラと思われがちですが実際には物語の行方を直接左右する重要なキャラと言えますね。


・井河アサギ

対魔忍の隊長としてゆきかぜと凜子にヨミハラでの不知火捜索を命じ、奴隷商人の魔族・ゾクトと取引して潜入の手引きをさせます。


・井河さくら

一年前に五車学園を卒業しており、本作では教師として達郎を鍛えます。


・八津紫

さくらと同様、一年前に五車学園を卒業しており、本作では教師として達郎を鍛えます。

・ゾクト

主に人間の奴隷を仕入れては不法都市の市場や魔界の市場に売りさばく闇のビジネスマンで、対魔忍たちに協力する代わりに商売を見逃してもらっており、その縁で今回の作戦に参加しゆきかぜと凜子をヨミハラへと導きます。

この時のヨミハラは対魔忍にとって場所も侵入経路も全く謎の土地だったのでヨミハラをよく知る協力者の存在は必要不可欠だったのですが、もちろんゾクトは裏切っているのでゆきかぜと凜子は拘束されたまま娼館・アンダーエデンに連れていかれ奴隷娼婦の契約を結ばされてしまいます。

潜入中の定期連絡役も務めていましたが、当然本当のことは言わず「問題なし」とだけ報告していたのでゆきかぜと凜子は奴隷娼婦としてすくすくと成長していくことになります。

・リーアル

ヨミハラの娼館“アンダーエデン”の主で、町を支配する組織ノマドと太いパイプを持つ有力者。

優秀な奴隷娼婦を育てる名伯楽、調教師としても有名。

ゾクトからゆきかぜと凜子を買い取り、奴隷娼婦の契約を結んで立派な奴隷娼婦に育てるための改造・調教を施します。

奴隷娼婦の契約を結ぶとナノマシーン・キメラ微生体によって舌に奴隷娼婦の刻印が刻まれて、主人に逆らったり娼館から1km以上離れると両手両足が爆発四散するようになってしまいます。

・矢崎宗一

本作の黒幕的人物。

日本の政権を握る民新党幹事長で、東京の地下深くに存在する闇の無法都市ヨミハラの実力者と深い関係にあり、人魔間の取引を牛耳る人側のフィクサーでもあります。

ちなみに、政権の中心にいる人物が悪行に手を染めていたということで後々政権交代が起こりますが、その結果生まれた新政権の総理大臣がラスボス=エドウィン・ブラックなのでどうあがいても絶望です。たぶんこの世界の政治家は与党だろうと野党だろうとほとんど悪党しかいないのでしょう。

・水城不知火

ゆきかぜの母親の対魔忍で、アサギの良きサポート役として活躍していたが5年前の任務中に行方不明に。夫はその4年後に任務中に死亡(アサギ2の時期くらい)。

それが今になってヨミハラで目撃情報があったということで本作に繋がってきます。

しかし、不知火は行方不明の5年の間に受けた苛烈な調教によって身も心も奴隷娼婦に堕ちていました。

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